澪ちゃん恋をする


「ねぇ!君、佐伯澪ちゃんだよね?」



え?と思って声がしたほうを向くと、そこには銀色の髪のいかにも不良って感じの人がいた。

誰?そしてあたしになんか用?

そう思ったけれどやはり不良というものは怖いイメージがある。



「は、はい!」



反射的に立って気をつけをして返事をしてしまった。

だって、逆らったらなにされるかわからないもん。



「ははっ!澪ちゃんって面白いね!」



銀髪の人がケラケラ笑いながらあたしに近づいてきた。



「は、はぁ」



ちょっと恥ずかしくなった。

でもなんで名前知ってるんだろ?



「あのさ、ちょっと今付き合ってもらえる?」



「え?」



銀髪はそう言ってあたしの腕を掴んだ。

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