澪ちゃん恋をする
「大丈夫。ちょっと話し聞くだけだから」
「は、離してくださいっ!!」
俺はとっさに隠れた下駄箱の影からその光景を覗いていた。
え?ちょっ!あれって何やらヤバイ雰囲気?
ここで『止めろ!その手を離せ!』なんて言えたらカッコイイだろう。
だけど、俺はヘタレなんだ!
隠してはいるが、かなりのヘタレだ!
「どどどどどうしようっ!!!」
一人であたふたしていると思いついた。
「あっ!玲次に言えばいいじゃん!」
そう思って、俺は生徒会室にいるであろう玲次のもとに走った。