澪ちゃん恋をする
翔平の口から突然澪の名前が出てきた。
なんか、嫌な予感がする…
「み、澪がどうしたんだよ!?」
ダメだ。
心臓が張り裂けそうなくらいバクバク言っている。
どうしたんだよ。
早く続きを言えよ。
「はぁ、あの、不良にっ!はぁはぁ、無理やりつれて行かれるのを見たっ!!」
翔平がそう言った瞬間、頭の中が一瞬真っ白になった。
「下駄箱の前でっ、見た」
翔平がそう言うのと同時に、俺は走り出した。
澪、澪。
無事でいてくれ。