澪ちゃん恋をする


金髪を見て、あまりに驚きすぎた。

痛んでいないキレイな金髪の髪に、左耳にはキラリと光るピアスが1つ。

くっきり二重で左の目の泣きボクロがあって、それがなんとも言えぬ色気がある。

高い鼻に血色のいい唇。

佐伯澪…

たった今、生まれて初めて一目ぼれしました…。



「おい、早く返せっての!」



あたしが金髪に見入っていると刺青男が声をあげながら殴りかかって来た。

あっ危ないっ!!

そう思った瞬間には、金髪は刺青男の出したパンチをひょいひょいとかわしていた。

ちょ、ちょっと!暴力はいかんよ!!

そう思っているうちに金髪が刺青男の後ろに回った。



「君たちは早くおうちに帰りなさいっ」



そう言って腕を掴むとぐるりと回した。


グキッ



「いってぇ~!!!!!!!」



痛そうな音がしたと思ったら刺青男は奇声を上げてピアス男のところへつっこんだ。

そして2人一緒に倒れた。

す、すごい…

1人で2人を軽々と倒しちゃった…

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