澪ちゃん恋をする
「…っ」
悔しい…。
こんなヤツらの前で泣きたくなんてなかった。
けれど、涙が次から次へと溢れてくる。
「あ~ぁ、泣いちゃったよぉ。かわいそうに」
「大丈夫。もう少しで楽しくなるから」
緑の髪がニヤニヤと笑ってあたしの腕をきつく縛り直した。
こういうことはやっぱり好きな人としたかった。
でも、もうダメなんだな。
そう思ってあたしは抵抗するのをやめた。
すると銀髪が不思議そうにあたしを見て言った。
「なんか急におとなしくなっちゃったよ?」
「怖くて腰でも抜けちゃったのかにゃ?」
2人の笑う声が、外の雨の音と混ざって聞こえた。
「…無理…だよ…。もう…」
きっと逃げられない。
そう思って、窓の外を見つめた。
外は相変わらず雨がザーザーと降っている。
あたしの心の中も大雨だな。
そう思った。
そして男たちがワイシャツに手をかけた。
その時、