澪ちゃん恋をする
「ふ~、全く近頃の若い人は…」
そう言いながらわざとらしく腕で額をぬぐう。
いや、全然汗出てないし、あんたも十分若いだろ?
そう思っていると金髪はいつのまにかあたしの近くにいた。
「君、大丈夫?」
「は、はいっ!!」
いきなり話しかけられてビックリした。
でも…。
や、やばい…カッコイイ…。
あたしの心臓はバクバクと鳴っていた。
「よかったぁ~。この辺こういうの多いから気をつけなよ~」
そう言ってあたしの頭を手でポンポンと叩いた。
こういうの、乙女の胸キュンポイントだと思う。
「た、助けてくださって、ありがとうございます!」
お礼を言っていると横からガタンと音がした。