澪ちゃん恋をする
す、す、好きになっちゃったって、言い方が可愛い。
そう思ったけれど、あたしの心臓は爆発寸前だ。
「…あ、あたしも…あの時、また会えるって気がしてたんです」
「えっ!ホントに?」
恥ずかしかったから俯いて言うと先輩は嬉しそうな顔をした。
そしてあたしは顔を上げて先輩の目を見て言った。
「…あたしも、先輩が好きです」
そう言った瞬間あたしの顔はさらに赤くなった。
初めて好きな人に好きって言った。
こんなに心臓がドキドキするのも初めて。
先輩をチラっと見ると、先輩の頬もちょっぴし赤かった。
「ははっ!3年越しの恋、実ったよ」
笑いながら先輩はあたしの頭に手を乗せた。
「ふふっ、あたしもです」
あたしもそう言って笑った。
「これからよろしくね、澪ちゃん」
「はい!先輩」
こうして、あたしと先輩の恋は始まったのだ。