澪ちゃん恋をする
は?と思って振り向くと、そこには高岡がいた。
「玲次!やっぱ運命ってあるんだよ!」
澪がニコニコしながら言ってきた。
「は!?」
え?意味わかんねぇ。
俺はなんのことか考えていると澪が口を開いた。
「中1の時さ、知らない人に不良から助けてもらったって話したでしょ?」
中1?不良…
あぁ、あの夏休みのときか。
確か知らない人に助けてもらったって…
「お、おう」
俺が返事をすると、澪はニコニコと笑いながら高岡の横に並んで言った。
「あれ、高岡先輩だったの」
その言葉に俺は驚いた。
「えっまじ!?」
澪が一目惚れした~とか言ってたときだろ?
じゃあ…高岡が、澪の一目惚れした相手…
「いや~、本当に運命ってあるんだな!」
澪の隣でそう言った高岡をギロっと睨んだ。