澪ちゃん恋をする
5章 澪ちゃんの初彼
いつもの喧嘩 【澪side】
2013年6月
「ふっふふ~♪玲次くん、あっさでーすよ~♪」
あたしは珍しく、起きる時間になっても起きてこない玲次を起こしにきた。
そして、玲次の部屋のカーテンを開けながら話しかけた。
すると…
「ん~、キモ~イ~」
玲次はベッドの中で伸びをしながら寝返り打った。
そして掛けてある布団を頭まで被った。
今聞いちゃいけない単語を聞いた気がする…。
「ん?なぁに?玲次くん」
あたしは玲次の布団をそっとめくってもう一度聞いた。
すると今度ははっきり答えた。
「朝からそのテンション…キモイ」
はい。
今日も朝から須藤家では喧嘩が始まりました。