澪ちゃん恋をする

初々しいカップル 【澪side】



「はい、HR終わり。気をつけて帰れよ~」



担任がそう言って教室を出て行った。



「ん~今日も終わったぁ~!」



あたしは席で伸びをした。

そして帰り支度をしていた時だった。



「澪、かーえーろ!!」



そう言って葉月があたしの席に来た。



「うん!帰ろう!玲次は?」



後ろの席にいる玲次に聞いた。

教室の席は、出席番号順であたしは窓側の後ろから2番目。

玲次はあたしの後ろ。

そして葉月は玲次の隣の隣だ。



「あ~俺、生徒会だから先帰ってて!」



玲次はそう言うと立ち上がってカバンを持った。



「生徒会ってホント大変だねぇ。じゃあ先帰ってるね!」



結局今日玲次は2時間目から来た。

葉月も1時間目のときにお腹が痛くて保健室に行っていたが、2時間目から復帰した。

玲次は生徒会の仕事が長引いて遅れて、葉月はトイレに行ったらすっきりしたって言ってた。



「じゃあ帰ろっか!」



葉月とあたしが荷物を持ったとき、教室のドアから声がした。

< 202 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop