澪ちゃん恋をする
「は?なんでいきなりそーなんの!?」
さっき叩かれたところがまだ痛い。
コイツ、結構な力で叩いたな。
そう思っていると玲次が口を開いた。
「なんとなくだ。葉月が寂しそうだったから」
そう言われてドキッとした。
あたし、態度に出ちゃってたかな?
でも、きっと玲次も同じ気持ちなんだろうな。
「しょーがない、今日だけ付き合ってやろう」
あたしはそう言って笑った。
「生徒会、あと30分くらいで終わると思うから待ってて」
玲次も笑って手を上げた。
「りょーかい!」
あたしは古いと思いながらも敬礼をした。
今日は玲次におごってやろう。
一番落ち込んでるのは玲次だと思うから。