澪ちゃん恋をする


「は!?お前そんなん着るのか!?」



俺は思い切り前のめりになって雑誌を奪い取ってまじまじと見つめた。

いやいや、待て待て。

俺が許さんぞ。



「ん~来週の日曜、遊ぼうって言われたんだけど、どういう服着てこうかなーって」



澪は照れながら笑った。

それを聞いて俺のテンションは一気に下がった。

そこまで聞いたら聞きたくはないが、気になる。



「ふ、ふーん。どこ行くんだ?」



すると、澪は俺の奪い取った雑誌を取り上げてにいっと笑った。



「ん~内緒~♪」



そう言ってまた雑誌に視線を戻した。

うわ~ムカツク。



「お前いつの間にそんなヘンタイになったんだ」



そう意地悪してやった。

澪をからかうのは面白い。



「へへへへんたい!?なんでそーなるの!?」



バタンと雑誌を閉じて怒ったように言う。



「だって言えないってことはそーいうことだろ?」



俺がそう言うと澪は焦ったように言った。

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