澪ちゃん恋をする


「はい、じゃあ彼女さん、前を向いて~」



いよいよ俺らの番が来てしまった。

澪に、キキキキスなんてできねぇよ。



「彼氏さん、横に並んで~」



調教師の人たちがニヤニヤ笑いながら言った。

この人たち、かなりのS集団じゃねぇか?

俺はMじゃねぇぞ!!!



「ほら、もっとくっ付いて~あ、ついでに手も繋いで~」



「「えっ!?」」



2人で声が揃った。

さっき耳打ちしてきた人なんて噴出して笑ってる。

うわ~はずかしぃ~!!!

そう思っていたら澪がいきなり俺の手を握った。

ビックリして澪を見たら、澪も顔が赤かった。

きっと今2人して茹ダコ状態だろう。



「いいねいいねぇ~じゃあ行くよ~」



調教師さんの合図でイルカが澪の右頬にキスをした。

えぇいっ!俺は悪くないからな!

悪いのは全部調教師の人たちだ!!

そう思って俺は澪の左頬にそっとキスをした。



その時、カシャッと言うカメラのシャッター音が聞こえた。

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