澪ちゃん恋をする
嘘 【澪side】
「あっ!先輩!」
ちょうどクッキーが焼きあがった頃、先輩が料理部に来てくれた。
きっと部活の休憩中だろう。
「いいにおいする~!」
先輩はそう言いながら窓から料理部を覗いた。
先輩ってホント甘いもの好きだよね。
「今焼き上がったばっかなんですよ。1つ味見でどうぞ」
そう言ってあたしは先輩にクッキーを1つ手渡した。
「サンキュー!」
サクサクと先輩が食べる。
「どう…ですか?」
恐る恐る聞くと先輩はニッと笑った。
「うん!すっごいおいしい!」
先輩の一言にホッとする。
今日も美味しくできてよかった~。