澪ちゃん恋をする


「あのさ~」



「はい?」



そう言った先輩を見ると、なぜか少し怖い顔をしていた。

あたしは不思議に思って先輩を見つめた。



「澪ちゃん、先週の土曜日ってなにしてた?」



突然そう聞かれて考えた。

え?土曜日?

土曜日は…

玲次とのデートの練習をしていた。

でもデートの練習なんて絶対言えない!!



「えっと…普通に家にいましたよ」



あたしはとっさに嘘をついてしまった。

すると先輩は少し下を向いた。



「…そっか…」



そう言った先輩の表情は寂しそうに見えた。

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