澪ちゃん恋をする
ジャンボパフェ 【圭side】
俺と澪ちゃんはこの辺では有名な、ブリリアンというカフェに入った。
ここのジャンボパフェは大きくて美味しいと評判だ。
「あたし、ここのパフェ初めてなんです!」
そう言ってワクワクと楽しそうにしている澪ちゃん。
それを見て俺はとても嬉しくなった。
今までだって、彼女がいたこともあった。
こうやって、デートしたりもした。
でも俺はサッカーも好きだったし、部活と恋愛を一緒にするのはなかなか大変だった。
束縛が激しい人とかに、私よりサッカーが好きなの!?なんて聞かれたりすると、一気に冷めたりした。
でも澪ちゃんはそんな子じゃない。
この前、冗談でこんなことを言ってみた。
「俺、もし澪ちゃんとデートの約束をしていたとしても、大事な試合とかが入ったらそっちに行っちゃうかも」
そう言ったら澪ちゃんはキョトンとしながらこう言った。
「当たり前じゃないですか!あたしより部活を優先してください!」
こんな風に言ってくれる子はなかなかいないと思う。
そんなことを考えているうちに、ジャンボパフェが運ばれてきた。
「す、すごーーい」
口をポカンとあけながら澪ちゃんは驚いていた。
なんかその姿めっちゃかわいい。
写メ撮ったら怒られるかな?
そう思ったけれど携帯をカメラにして澪ちゃんを撮った。
パシャッ
すると澪ちゃんが驚いたように俺を見た。