澪ちゃん恋をする
7章 澪ちゃんの夏休み【前編】
葉月の頼み 【澪side】
2013年7月
長い長い梅雨も終わりに差し掛かった7月の初め、あたしは葉月に連れられて2年生の教室の前に来ていた。
昼休みと言うこともあって人が多い。
「み、澪!おねがい、春斗先輩探して!」
「なっ!自分で探せばいいじゃん!!」
葉月があたしの後ろに隠れながら歩いている。
なんでこんなとこになっているかと言うとそれは朝にさかのぼる。
「澪~~!!!」
あたしの後ろから葉月が飛びついてきた。
いつもとは逆パターンだ。
「うおっ!どうしたの?」
そう聞くと葉月は嬉しそうに話してくれた。