澪ちゃん恋をする


「なぁ、お前らってもうチュウした?」



カラカラカラ



あたしの手からシャーペンが落ちた。

チチチチチチュウ?



「ぶー!!!しししししてないしてない!!!」



いいいきなり何を言い出すんだ!コイツ!!

そう思って首をブンブンと振っていたら玲次がニヤリと笑った。



「男はみんな狼だからな。気をつけろよ?」



「先輩はそんな人じゃないよ!!」



落ちたシャーペンを拾いながらそう言った。



「わかんねぇぞ?ああいう爽やかそうな顔して実は…」



そこまで言った玲次に向かってあたしは消しゴムを投げた。

その消しゴムは見事玲次の眉間にクリーンヒットした。

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