澪ちゃん恋をする


ドスっ



「痛っ!」



「うわっ!大丈夫?!」



「ギャッ!先輩すいません!!」



あたしは高岡先輩に思いっきりぶつかってしまった。

そして、葉月を睨むと、春斗先輩と一緒にニヤニヤしてた。

まぁ、2人とも楽しそうだから今回は許してやろう。

そう思っていると先輩があたしの名前を呼んだ。



「み、澪ちゃん」



少し焦っているようにも聞こえた。



「はい?」



そう言って先輩を見上げると、先輩は顔を赤くした。



「あ、あの…嬉しいんだけど、そろそろこの状態…限界…」



この状態…?





…ッッッッッ!!!!!!





自分の今ある状況を見た。



「キャー!!ご、ごめんなさいっ!!!」



恥ずかしいことにあたしは先輩にくっついたままだった。

急いで先輩から離れたけれど、2人も顔が真っ赤だった。



「ぶはっ!」



「きゃははは!!」



葉月と春斗先輩はこれでもかってくらい笑いまくっている。

くっそ~!やっぱり許さない!!

あとで2人には何かおごってもらおう。

澪はそう誓うのであった。

< 259 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop