澪ちゃん恋をする
「夏休み、たまには玲次と遊んでやんなよ!」
今玲次のことを考えてたからあたしは少し驚いた。
「遊んでるよ?家でもゲームとかするし」
まぁ、半強制的にあたしが玲次をゲームに参加させてるんだけど。
あいつ、マリオカートがとてつもなくうまい。
あたしはまだ玲次に勝ったことがないのだ。
そうだ。今日こそは絶対1位取ってやる!!
そんなことを考えていると葉月は真剣な目をして言った。
「澪…。玲次は、優しいやつだよ」
いきなりそんなことを言われてあたしはビックリした。
でも…。
「…それは十分わかってるよ。あたしがここまで元気になったのは玲次と葉月のおかげ」
あたしはそう言って残りの水ようかんをパクリと食べた。