澪ちゃん恋をする


「…澪ちゃん、タコさんみたい」



先輩にそう言われてあたしの顔はさらに赤くなった。




あたし…

あたし……

先輩とキスしてしまったっっ!!!!




そう自覚したらさらに顔が真っ赤になったように感じた。



「は、恥ずかしいんで見ないでください」



そう言って手で顔を隠そうとしたら、先輩があたしの手を取ってそれを阻止した。



「なんで?かわいいよ」



そしてそのまま2人で手を繋いで帰った。

先輩との初めてのキスは、さっき食べたリンゴ飴の味がした。



その夜、葉月から電話がかかってきた。

春斗先輩に告白されたらしい。

葉月は泣きながら喜んでいた。

それを聞いたあたしも、嬉しくて泣いてしまった。

片思い、実ってよかったね。

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