澪ちゃん恋をする
「ねぇ、今日カラオケ行こうよ~」
葉月があたしに抱きついたままそう言った。
「ん~まぁ、いいよ。ヒマだし」
最近、ストレス溜まってるからカラオケで発散しよう。
そして、玲次の愚痴でも聞いてもらおう!
そう思ったとき、近くにいた男の子が話しかけてきた。
「なに?佐伯さんち、カラオケ行くの?」
「俺たちも一緒に行っていい?」
同じクラスの加藤君と森君だ。
二人はサッカー部で、結構モテるらしい。
まぁ、その情報は葉月から聞いたんだけどね。
「ん~澪、どうする?」
そう言われても、別に断る理由ないからなぁ~。
「あたしはどっちでもいいよ!」
そう言うと加藤君と森君は嬉しそうに笑った。
「やったぁ!じゃあお言葉に甘え…」