澪ちゃん恋をする

まさかの結果 【澪side】



「ま、まさか…最後の最後で負けるとは…」



1時間くらい経った時、あたしはカナリの大物を釣った。

あたしもじいちゃんもこれ以上大物は釣れないだろうと思っていた。

が、しかし、神様は玲次に味方した。

残り10分のとこで、玲次がそれ以上に大きいアユを釣ったのだ。



「ケケケっ、この玲次様に勝とうなんて100万年早いってんだよ!」



ふふん♪と玲次は鼻歌を歌いながら歩いている。



「く、くっそ~。悔しい…」



あたしはその後ろをトボトボと歩いていた。



「ん~何やってもらおうかなぁ~」



玲次のお願いなんて怖くて聞けない。

『スイカバー100本買ってこい』とかだったら絶対聞けないし。

いや、それ以前にスイカバー100本なんてあのスーパーにないと思う。

それでもきっと玲次は買ってこいってあたしを脅すだろう。

そしたらあたしまで店長さんの家の前で……

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