澪ちゃん恋をする
「…ありがとう」
「…いつも傍にいてくれて…」
「…いつも守ってくれて…」
「…あり…が…」
「…」
「…澪?」
呼んでも返事はない。
「…寝た…のか?」
そう思って俺は起き上がって澪を見た。
するとスースーと寝息を立てていた。
俺は澪の寝顔を見て思った。
なんで…なんで俺じゃないんだよ。
そっと手を伸ばして澪の右手を握った。
起こさないようにそっと。
「…俺にしとけよ…」
そう言って俺は澪の頬にキスをした。