澪ちゃん恋をする


「…ありがとう」



「…いつも傍にいてくれて…」



「…いつも守ってくれて…」



「…あり…が…」



「…」



「…澪?」



呼んでも返事はない。



「…寝た…のか?」



そう思って俺は起き上がって澪を見た。

するとスースーと寝息を立てていた。

俺は澪の寝顔を見て思った。

なんで…なんで俺じゃないんだよ。

そっと手を伸ばして澪の右手を握った。

起こさないようにそっと。



「…俺にしとけよ…」



そう言って俺は澪の頬にキスをした。

< 306 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop