澪ちゃん恋をする
「い、イッテェ~。なにすんだよ!!」
「あれ?加藤、いつの間に俺の下にいるんだ?」
加藤君の上に乗ったまま玲次が言った。
いやいや、早く加藤君の上からどいてあげなよ。
その願いが通じたのか、玲次は加藤君の上から降りた。
加藤君は腰を負傷したらしい。
そうだよね。
だって、すごい音だったもん。
「この2人は俺と行くの。だからお前らダメ~」
加藤君から降りた玲次があたしの隣にやってきて言った。
なんだって?
いやいや、いつどこで何時何分お前と行くって約束したんだ?
そう思っていると森君が口を開いた。
「何でお前が決めるんだよ。佐伯さんはいいって言ったぞ?」
森君がそう言うと玲次が腕を組んだ。