澪ちゃん恋をする
「アイツ、俺の姉ちゃん。似てなかっただろ?」
ケロッと先輩が言った。
その先輩の言葉にあたしの目は点になった。
は…??
…ねぇちゃん?
…姉ちゃん?
……お姉さんっ!!?
「えっ!?お姉さん!!?」
あたしはビックリした。
驚きすぎて後ろにひっくり返りそうになったところを、うまく先輩が手を掴んでもとの位置に戻してくれた。
「そ、アネキの高岡 咲(タカオカ サキ)。去年この学校の生徒会長やってた」
えっ!!??
「せせせ生徒会長っ!?あの美人な人が!?」
あたしがそう言うと先輩は『澪ちゃん驚きすぎ』と言いながらケラケラと笑っていた。
いや、だってフツー驚くでしょ。
「そーそー。なんか他校でも美人の生徒会長だーとかいろいろ有名だった見たいだけ
ど…」
「た、たしかに、あの美貌なら…」
あたしがそう言うと先輩はははっと笑った。