澪ちゃん恋をする


「でも中身は弟イジメが趣味のムカツクやつだぞ?」



「そ、そーなんだ」



でもそれを聞いてほっとした。

先輩のホントの彼女とかじゃなかったんだ。

すると先輩が顔を近づけてきた。



「なに?もしかして澪ちゃん、ヤキモチ妬いてくれたの?」



先輩の目にあたしが映ってる。

それくらいあたしと先輩との距離が近い。

心臓さんがありえないくらいドキドキと鳴っている。



「もう、澪ちゃんかっわい~♪」



そう言って先輩はあたしの唇にチュッとキスをした。



「ギャーーー!!!せせせんぱい!!ここ学校っっ!!!」



先輩は笑いながらあたしの手を引いて教室まで送ってくれた。

それからあたしの顔の赤さは引かずに、5時間目の数学の先生に熱があると思われて、保健室に連れていかれたのは言うまでもない。

< 323 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop