澪ちゃん恋をする
忘れられないよ 【澪side】
「まぁ、高岡と仲直りできたみたいでよかったじゃん」
そう言いながら玲次はあたしの頭を撫でてくれた。
そして、ふと昨日のことを思い出した。
『澪が好きだからだよ』
玲次は昨日確かにそう言った。
「…玲次…」
「ん?なに?」
頭を撫でていた手を下ろしてあたしを見た。
「…き、昨日言ったことって…」
あたしがそこまで言うと玲次の顔は一気に赤くなった。
それにつられてあたしまで少し赤くなった。
「あ、あぁ、あれね…。忘れろっ!つい口から出ちまったんだよっ!!」
そう言ってベッドから立ち上がった。
「わ、忘れろって…」
「ほら!こんな時間に男の部屋に来るもんじゃありません。帰った帰った!!」
玲次はそう言ってあたしの腕を掴んでベッドから立ち上がらせた。