澪ちゃん恋をする
気になる関係 【圭side】
須藤を家まで送って行ってから2日後、俺は須藤に呼び出されて教室の廊下にいた。
俺のクラスの女子は、須藤の登場にキャーキャー言っている。
やっぱコイツも結構人気あるんだな。
そう思っていると、須藤が口を開いた。
「こ、この前は悪かった。ありがと、な」
照れながらお礼を言う須藤を見ていたらおかしくなった。
「ぷっ」
「なっなに笑ってんだ!!?」
須藤は怒りながら俺を見た。
ヤバイ、つい笑っちゃった。
「ご、ごめん。須藤があまりにも素直だったから…ぷぷ」
「それ、澪にも言われたぜ!熱のときの俺は素直だ~とかなんとか」
それを聞いて俺の中で気になっていた疑問が浮かび上がった。
「あ、あのさ…」
須藤が俺を見た。
「お前と澪ちゃんって、なんで一緒に住んでるの?」
俺がそう聞くと、須藤の瞳が揺らいだ。
ほら、絶対なにかある。
「お前には関係ない」
須藤が俺の目をじっと見つめて言った。
「澪が自分から言って来るまで、絶対聞くんじゃない」
そう言い残して須藤は自分の教室に戻っていった。
なんなんだ?なんなんだよ。
お前と、澪ちゃんはただの幼なじみじゃない。
もっと深いところで繋がっている気がする。
俺のただの想像だけど…。