澪ちゃん恋をする
「玲次…あんた大変ね…」
俺の気持ちを知っている葉月は、俺がとてつもなくかわいそうに見えたに違いない。
「…だろ?」
そう言って俺はまた澪を見た。
当の本人は全く俺の気持ちに気づいていないんだ。
昔から結構アピールしてるのに、全然気づかない。
今だに鏡を見て何かおかしいとこがないか確認している。
澪は鈍いってわけじゃないんだけど、自分のことに関してはとてつもなく鈍い。
そしてかなりの天然だ。
それに俺は毎回振り回されてます。