澪ちゃん恋をする
遭遇 【圭side】
最近の俺はサボり癖がついてると思う。
今日も3時間目の現代文が自習になったからサボろうとして保健室に向かっていた。
すると、廊下の奥から人影が見えた。
「…須藤?」
俺はボソリと呟いた。
向こう須藤が歩いてきてるのがわかった。
そしてよく見ると背中に誰かおぶっている。
その子が顔を上げてこっちを見た。
「えっ!澪ちゃん!?」
「えっ!先輩!?」
後ろにいた澪ちゃんは俺を見てビックリしたようだ。
「ゲッ、なんでこんなとこにいんだよ!今授業中だろ!?」
須藤は焦ったように言った。
「サボリ。それより澪ちゃんどうしたの!?」
澪ちゃんに近づいたら気づいた。
澪ちゃんの上から下までびしょびしょだったのだ。