澪ちゃん恋をする
俺は彼氏じゃない 【玲次side】
「じゃあこうなる前にどうにかしろよっ!!!」
俺がそう言うと高岡は唇を噛みしめた。
あぁ、サイアクだ。
これはただの俺の八つ当たりだ。
澪をこんなにさせる前に助けてあげられなかったっていう。
「ちょちょちょっと、話が全然わかんないんだけど!」
澪が慌てたように俺らの話しに入ってきた。
「悪いけど澪ちゃん、これは須藤と俺の問題だからわかんなくていいよ」
高岡がそう言うと、澪は俺の背中に顔をうずめてションボリした。
その姿がこんなときだけれど可愛く思った。
「とにかくコイツを保健室に連れてくからどけ」
そう言って保健室へ行こうとすると、高岡が俺の腕を掴んだ。
「いや、俺がつれてくよ」
高岡はそう言って澪に手を伸ばした。
「いやいや、俺が連れてくからお前は早く教室に戻れ」
俺も負けじと言い張る。
すると高岡は決定的一言を言った。