澪ちゃん恋をする


「それより、他にはなにかされたりした?」



先輩に聞かれて今までの嫌がらせのことが頭に浮かんだ。



「……ちょっと」



そう言うと先輩が申し訳なさそうな顔をした。



「…ごめん」



いきなり謝られてビックリした。

だって先輩はなにもしていない。



「な、なんで先輩が謝るんですかっ!」



そう言うと先輩は俯いた。



「多分…俺のせい」



「え?」



先輩はそう言って立ち上がった。

そしてあたしを見て言った。



「俺がちゃんと 話しつけとくから。もしなんかされたりしたらちゃんと言うんだよ?」



「…はい」



返事をすると先輩は笑ってあたしの頭を撫でた。

< 356 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop