澪ちゃん恋をする
「それより、他にはなにかされたりした?」
先輩に聞かれて今までの嫌がらせのことが頭に浮かんだ。
「……ちょっと」
そう言うと先輩が申し訳なさそうな顔をした。
「…ごめん」
いきなり謝られてビックリした。
だって先輩はなにもしていない。
「な、なんで先輩が謝るんですかっ!」
そう言うと先輩は俯いた。
「多分…俺のせい」
「え?」
先輩はそう言って立ち上がった。
そしてあたしを見て言った。
「俺がちゃんと 話しつけとくから。もしなんかされたりしたらちゃんと言うんだよ?」
「…はい」
返事をすると先輩は笑ってあたしの頭を撫でた。