澪ちゃん恋をする
「れ、玲次っ!!」
ドアの方を見ると葉月が息を切らしてそこにいた。
あぁ、なんか前にもこういうことあった気がする。
あの時も翔平が入ってきて澪が…。
そう思ったとき葉月が口を開いた。
「澪が…はぁはぁ、いなくなった…」
俺は立ち上がって葉月の方へ走った。
「どういうことだ?」
「一緒にっ帰る約束、してたんだけどっ、いつまで待っても戻ってこなくてっはぁはぁ」
葉月は走ってきたからか、まだ荒い息使いのまま言った。
「カバンはあるからっまだ学校にはいるはずっ!」
そういった瞬間俺は急いで生徒会室を出ようとした。
その時、高岡の顔が浮かんだ。
「あっ!今の話、高岡にもしてくれ!!」
葉月にそう言って俺は走り出した。
澪、大丈夫だ。
すぐに行くからな。