澪ちゃん恋をする
怖いよ… 【澪side】
今…何時なんだろう。
寒いし、暗いし、怖いよ…。
ずっと助けを呼んでいたけど誰も来ない。
見回りの先生もきっとここまでは来ないだろうな。
葉月も玲次もおばさんもおじさんも心配するかな?
そう思って椅子に腰掛けて机に顔を伏せた。
だんだんと寒さが増してきた。
だって11月だもん。
手先が冷たい。
一人は…怖い…。
そう思ったらあたしの目から暖かいものが溢れ出した。
「…っっ」
いつものように助けてよ。
…玲次。
そう思った瞬間、準備室の外から足音がした。
そしてガチャリと鍵が開く音がしてドアが開いた。