澪ちゃん恋をする


玲次回想中…


「今日さ、隣のクラスの笹山君に付き合って欲しいって言われたんだけど…」



俺が机の上で慎重にガンダムのプラモを組み立てているときだった。

学校から帰ってきた澪が勝手に俺の部屋に入ってきて、俺のDSの電源を入れながら言った。

は!?笹山って、1年で野球部の部長候補のチョー爽やかBOYじゃないか!!

男から見ても、あいつは超イケメンだぞ?

俺は驚きすぎてガンダムの腕につけるはずの部品を、頭のてっぺんに付けていた。

が、そんなの気にしているヒマはなかった。



「おまっ、なんて返事したんだよ!?」



まさか、『はい』なんて言ってないよな?

ちきしょう、なんで今日に限って肉まんが食べたくなったんだ。

それがなきゃいつもどおり澪と一緒に帰ってたのに。

くそっ。

俺はすべてを肉まんのせいにした。

すると澪はDSからペンを出しながら言った。



「ん?どこに~?って聞いたよ!」



……は?

…え?



「そしたらなんか困った顔して、また今度言うわ。とかぶつぶつ言いながらクラスに戻ってたよ!」



俺のドラクエのチャーリィーのレベルを上げながらそう言ったのだ。


玲次回想終了…

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