澪ちゃん恋をする
俺に教えて 【圭side】
「あんたなんかいなきゃよかったのにっ!!!」
仁菜が澪ちゃんに向かってそう叫んだ瞬間、澪ちゃんはおかしくなった。
すごく苦しそう。
過呼吸か?
「な、なに…?あたしのせいじゃないし」
そう言って仁菜は走って逃げた。
「おい待てっ!」
俺はそう言って仁菜を追いかけようとしたけれど、春斗に止められた。
「俺が追いかけるからお前はここにいろ」
そう言って春斗は仁菜を追いかけた。
そして、澪ちゃんに視線を戻した。
「ゆっくり呼吸しろ」
「ハァハァ…」
澪ちゃんは苦しそうに玲次にしがみついている。
俺は…何も出来ずに見ていた。