澪ちゃん恋をする
誕生日会 【玲次side】
「おいっ!」
夏休みに入る前、学校に登校して早々、俺は澪に話しかけた。
先に来ていた澪は自由帳に絵を書きながら俺に返事をした。
「なに?」
「8月11日俺んちこい!!」
澪が鉛筆を置いて俺を見た。
「なんで?…てあっ!玲次の誕生日か」
澪が今思い出したように俺を見た。
そうだ。
8月11日は俺の誕生日なのだ。
「そうだ!俺様の誕生会やるからお前もこい」
「うん!行く行くっ!」
俺がそう言うと澪はニコニコしながらそう言った。
「ちゃんとプレゼント持って来いよな!」
「は~い!何にしようかな~」
そして嬉しそうに俺のプレゼントを考えていた。
そのプレゼントは結局渡してもらえなかったけれど…。