澪ちゃん恋をする
「よし、いいか!俺らは立花高に入るぞ!」
……は?
あたしは口をあんぐりと開けて固まった。
「えっ!?いや、待って…。あそこ超頭いいじゃん!!ムリに決まってんじゃん!!」
あたしは必死に首を横に振った。
え?玲次なに言っちゃってんの!?
この寒さで頭おかしくなっちゃった!?
あ、まちがえた。普通暑さか!
一人でノリつっこみをするほど、あたしの頭の中はパニくっていた。
立花高校はこのあたりじゃ一番頭がいい高校だ。
立花に行った5人に一人は東大に、しかも医学部に行くほど頭がいい進学校だ。
「え?もしかしてお前自信ないのか?」
玲次がケロッと言ったのを見て、呆れた。