澪ちゃん恋をする
「…本当に…俺のこと好き…なのか?」
俯いている澪に向かって話しかけた。
すると澪は俺を見て頷いた。
「本当に本当か?」
もう一度頷いた。
そんな澪を俺は抱きしめた。
「れ、いじ…」
澪の腕が俺の背中に回った。
その仕草が愛おしい。
「高岡にお前を取られたときはショックだったけど、お前が幸せならそれでいいと思った」
澪が俺の腕の中で静かに聞いている。
「でもやっぱり俺はお前じゃないとダメだった。お前しか好きになるなんてできない…」
「うん…」
澪の肩が小さく震えていた。
「俺はお前が好きだ。ずっと…ずっと好きだった」