澪ちゃん恋をする
最終章 澪ちゃんの幸せ
カッポー 【澪side】
あたしと玲次は少し照れながらも2人で手を繋いで帰った。
パンッパンッパーンッッッ!!
帰ってきてリビングに入った瞬間そんな音が聞こえた。
「「へっ!!?」」
あたしと玲次は突然の出来事に目を見開いた。
リビングにはおじさんとおばさんがクラッカーを持ってニコニコしていた。
そして机にはなぜか豪華な料理が並べられている。
さらに今日誰かの誕生日だっけ?と思わせるほどの装飾が施されている。
「かっ母さん!!あれなんだよっ!?」
いきなり隣で玲次が焦ったように叫んだ。
あたしは玲次が指をさす方向を見た。
するとそこには横断幕が掲げられていた。
『玲次、長年の恋が実っておめでとう!澪ちゃん玲次をよろしく!!』
と。
「なっ!なにあれっ!?」
それを見てあたしまで叫んでしまった。