澪ちゃん恋をする
俺の頼みごと 【玲次母side】
そして、澪ちゃんの退院が3日後に決まったある日。
「…母さん。父さんも、話がある」
家で夕飯を作っていると、病院から帰ってきた玲次がそう言った。
「澪を…澪をここで一緒に住まわせてほしい」
そう言って私たちに頭を下げた。
私とお父さんはそんな玲次を見て驚いた。
「でもな、玲次。そんな簡単なことじゃないんだぞ」
お父さんが玲次の肩に手を置いて言った。
そう、子供を育てるっていうのはそんなに簡単なことじゃない。
玲次だけでも大変なのに、他人の子を預かることがどれだけ大変か。
「わかってる!わかってるけど…」
そう言うとお父さんの腕を掴んだ。