澪ちゃん恋をする
昔のこと 【玲次side】
母さんと父さんが昔の話をベラベラとしゃべりやがった。
俺はもう恥ずかしくて死にそうだった。
「まさか、小学2年生の子があんなこと言ってくるなんて思わなかったわよね、お父さ
ん」
「あぁ。父さんはあの時、ホンットに感動したんだぞ、玲次。」
テンション高めに2人が話しているのを俺は顔を赤くして聞いた。
「そ、そんな昔のこと忘れた」
俺は赤くなっている顔をみんなに見られたくなくて後ろを向いた。
「そんなことがあったんだね…あたし全然知らなかった…」
「澪ちゃんは鈍いからね」
母さんが笑いながら言った。