澪ちゃん恋をする
「でも…」
玲次が口を開いたと思ったら、ギュッとあたしの右手を握った。
「俺は一生…離す気ねぇから…」
あたしの目を見て、真剣な表情で言った。
あたしの心臓はドキリと音を立てて動いた。
「キャー聞いた聞いた!?お父さんっ!!」
「玲次もなかなか言うようになったなぁ」
おじさんとおばさんに冷やかされてあたしと玲次は恥ずかしくて俯いた。
繋いだ手だけは離さなかったけれど。
「それでは、玲次と澪ちゃんの婚約を祝しまして…」
「「まだだしっ!」」
あたしたちはおじさんのボケに的確に突っ込んだ。
「じゃあ玲次と澪ちゃんのこれからの未来を祝いまして…」
おじさんとおばさん、玲次とあたしはグラスを持った。
「それでは、かんぱーい」
「「「かんぱーい!!!」」」