澪ちゃん恋をする
「え?」
いきなりの発言に、あたしは目を見開いた。
ちょっとちょっとっ!
なにこのしゅんとした感じの玲次!!
皮肉にもちょっと可愛いんですけど!!!
絶対貴重ショットなんですけどっ!!!!
「だ、大丈夫よ!だってあたしたちあんなに勉強したんだもん!!」
そうよ!あんなに毎日勉強したんだもん!
あたしは玲次を元気づけるために玲次の背中にそっと手を置いた。
「そうだよな。きっと大丈夫だよな!」
そう言って玲次は前を向いた。
そうそう、その調子だ!
「うん!それにしても、あたしと高校離れたくないとか、可愛いこと言うねぇ!」
ふっふふ~玲次もたまには嬉しいこと言うじゃないか!
そう言うと玲次は歩いている足を止めた。
「…だってお前と離れたら…」
そう言いながら玲次はあたしを見つめた。
え?なんだい?そんなに見つめて…
澪さん不覚にもちょっとキュンキュンしちゃうじゃないか。
あたしの頬が少し赤くなったとき、玲次が口を開いた。