澪ちゃん恋をする
「…学校でお前のこといじめられないもんな!!」
「……。」
たっぷり10秒の沈黙。
……は?
「えっ!は!?そんな理由!?」
あたしがそう言うと玲次はニヤっと笑って言った。
「それ以外に何の理由があるんだよ!!」
「ほら、澪と違う高校になったら寂しいな~とかそういうのじゃないの!?」
あたしはてっきりそうだと思ってたんだけど!
「はっ!バカ言え!誰がお前と離れたら寂しいとか思うか!自意識過剰女!!ブスっ!」
…ブス?
……ブチっ
あたしの中で何かが切れたような音がした気がした。
「はぁぁぁ!!!???最後のブス関係ないよね!?今全く関係なかったよね!?」
あたしは玲次に向かって怒鳴った。
コイツなに言っちゃってんの!?
こんな場所じゃなきゃ足技かけてやるのに!!!
あたしが開発した『ミオティックミラクルキック』を!!
キィー!!ムカツク~!!!!
そう思ってイライラしてるとふいに玲次が笑った。