澪ちゃん恋をする


「…学校でお前のこといじめられないもんな!!」



「……。」



たっぷり10秒の沈黙。

……は?



「えっ!は!?そんな理由!?」



あたしがそう言うと玲次はニヤっと笑って言った。



「それ以外に何の理由があるんだよ!!」



「ほら、澪と違う高校になったら寂しいな~とかそういうのじゃないの!?」



あたしはてっきりそうだと思ってたんだけど!



「はっ!バカ言え!誰がお前と離れたら寂しいとか思うか!自意識過剰女!!ブスっ!」



…ブス?

……ブチっ

あたしの中で何かが切れたような音がした気がした。



「はぁぁぁ!!!???最後のブス関係ないよね!?今全く関係なかったよね!?」



あたしは玲次に向かって怒鳴った。

コイツなに言っちゃってんの!?

こんな場所じゃなきゃ足技かけてやるのに!!!

あたしが開発した『ミオティックミラクルキック』を!!

キィー!!ムカツク~!!!!

そう思ってイライラしてるとふいに玲次が笑った。

< 48 / 417 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop