澪ちゃん恋をする
「はははっ、いつもの澪に戻ったみたいだな」
「え?」
「緊張、なくなったろ?」
そう言われて気づいた。
あ…そういえばいつの間にか緊張が解けてる。
「…うん。」
玲次はもしかして、あたしの緊張を解こうとわざと…?
そう思ったけど、玲次は一人で歩き出していた。
「よし!今日まで頑張ったんだ!力、出し切るぞ!」
振り向いて片手を挙げた。
「うん!!」
あたしは先に行く玲次を追いかけた。
知ってるよ。
玲次は、意地悪ばかりするけれど、とっても優しいこと。
ちっちゃい時からずっと…。