澪ちゃん恋をする
「澪!!!!」
須藤玲次が息切れしながら走ってきた。
きっとこの子を探して走り回っていたんだろう。
「須藤玲次…」
「あ?なんだよお前。澪になにしてんだよ!」
須藤玲次はなにやらあたしが佐伯澪をいじめていると勘違いしたらしくて、鋭い目であたしを睨んできた。
いやいや、あたしなんにもしてないよね?
「澪、行くぞ!」
「あ…」
須藤玲次が佐伯澪の手を引いて階段を下りていった。
佐伯澪が行ってしまう。
あたしはどうしてもあんたと友達になりたいと思った。
そう思ってあたしは須藤玲次を追いかけて階段を下りたとこで佐伯澪に向かって叫んだ。