澪ちゃん恋をする
「ふっ」
「「え?」」
小さな笑い声が聞こえた。
「ふふふっ」
ここには3人しかいないはず。
で、目の前にいる須藤玲次はあたしにほっぺを伸ばされて笑うどころではない…。
てことは…。
そう思って横を見た。
さ、さ、佐伯澪が笑ってる!
てかあんたの笑ってる顔、かわいいじゃないか!!
「み、澪!澪が…笑ってる…」
隣で須藤玲次が笑っている佐伯澪を見て驚いている。
「そ、そんなに驚くことなの?」
学校以外じゃ笑ってるんじゃないの?
そう思って聞くと、須藤玲次はあたしの顔を見てニヤリと笑った。
なんか嫌な予感がする…。
「ほーれほーれ!どうだ!!」
な、なんと須藤玲次はあたしのほっぺをさらに伸ばし始めた。
「あははははっ」
佐伯澪ーーー!!
あんたもちょっと失礼じゃないか!?
あたしの顔見て笑うなんて!!!
「や、やめへほ~~」
あたしは必死に須藤玲次に訴えた。
佐伯澪は今だにクスクスと笑っている。
すると須藤玲次は急にあたしのほっぺを離した。
絶対頬の皮10センチくらい伸びたと思う。
そう思っていると須藤玲次はあたしの耳元でつぶやいた。