澪ちゃん恋をする


「やっぱメガネよりそっちの方がいいよ」



犯人はニコニコ笑いながらあたしを見ている。

短めの黒髪で、まさに超爽やかスポーツマン。

なのにそんなに焼けてなくてキレイな肌。

くっきり二重で左の目に泣きボクロ。

高い鼻に薄くて血色のいい唇。

カ、カッコイイ…。

あたしの頬がポッと赤くなった。



「ん?どうしたの?」



犯人が不思議そうにあたしを見た。

はっ!いけない!

見とれすぎた!!

いや、もう犯人ではない。

爽やかBoyだ。

今からあなたのあだ名は爽やかBoyにしよう。



「あ、大丈夫です。それより本当に弁償なんていいですよ!」



「それだけはダーメ!俺に払わさせて」



そう言って爽やかBoyはにぃっと笑った。

そ、そんな笑顔を向けないで!!

心臓がもたない!

すっごいバクバク言ってる!!



「ありがとうございました~」



メガネ屋さんを出て、そのまま送ってもらうことになった。

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